8月21日〜8月24日

読んだ本とか

喜国雅彦国樹由香メフィストの漫画」講談社、1500円)。タイトル通り、喜国夫妻が、講談社本格ミステリ雑誌「メフィスト」に描いた漫画を集めた本。喜国氏は「ミステリに至る病」を、国樹氏は「あにまる探偵団」を、結構長く連載していたので、それらが中心。俺は喜国氏のマンガは、実はミステリものか古本ものしか読まないというか、それしか面白いと思えないんで、こういうのがいっぱい出てくれると嬉しいのだが、こういうマンガは、やっぱあんま需要は無いんだろうなあ。初期というか「馬場」ネタ系よりも、古書に突っ込んだ奴とか、無駄にマニアな奴の方が面白い。というか、こういう種類のマンガで一般読者を気にする必要はない。そういう意味では、奥さんのマンガは見事に気にしてなくて凄い。

メフィストの漫画
喜国/雅彦??著 / 国樹/由香??著
講談社 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

別役実もののけづくし」(早川文庫、540円)。再読。妖怪本の走りかもしれない。この「つくし」シリーズは、高校生の頃からずーっと好きで読んでいるが、やっぱ、この「もののけづくし」か、「虫づくし」が好きだ。たわごとがダラダラ書いてあって、その語り口がもうインチキな妖怪みたいで。名古屋に持って行って読んでいたけど、ああいうハードな旅行には、こういう下らないけど、じっくりも読めてしまう、そして薄くて小さい本は、とても良い。

もののけづくし
別役 実著
早川書房 (1999.4)
通常2??3日以内に発送します。

した事とか

▼21日は、生命保険の審査の人が来たり、CDの片づけをしたり、茶ブログを更新したり。設楽さんから「色んな人が、消息を心配してる」というありがたい電話をいただいたので、慌ててWebの更新をしたのだった。生きてます。あと、次の日の取材のための調べモノ。

▼22日は午後イチでSONY MUSIC ENTERTAINMENT、いわゆるSMEへ。01のiTMS特集用の取材。SMEとしての、オンラインミュージックへの取り組みとか、Appleとの関係とか、曲の選定とか契約とか、ミュージシャンサイドとの折衝とか、そういう話しを。あまりにも重箱の隅をつつくような細かい調べモノをしていったので呆れられる。引き続き、東芝EMIへ。久しぶりだが、知り合いはもう誰もいないんだっけ?鍋倉(旧長田)さんは、今どこに? まあいいけど。で、東芝EMIでは、何と、ファイルは売切りで、全てのサイトに同じように同じ条件で渡してることが判明。なるほどねえ。

▼取材終了後は、新宿に出て、ビックカメラとかうろついた後、新宿明治安田生命ホールへ。春風亭昇太×神田山陽によるトークライブ「こころの旅 4 〜イタリアへ〜」を見に行く。会場で中山さんと落ち合って、前から4列目という席で、昇太さん、山陽さんの二人旅の様子をスライドやビデオをまじえたトークで楽しむ。相変わらずくだらない。しかも今回、急遽、山陽さんの壮行会も兼ねて行われたので、旅がしょぼい。通常、3回旅して、それを1回のライブで喋るのだけど、今回は、「日本のイタリアは新潟だ」の旅と、「今は空き家の師匠の家でイタリア行きを亡き師匠に報告する」の旅で大久保行って、三つ目はちょっと前の「小樽で美しい福建省美人と出会う」の旅。しかし、ビデオ(あからさまにiMovieで編集してある)があると、これが分かりやすくてトークに具体性が出てきて、かなり面白い事になる。3年間空き家の先代山陽師匠の家の様子とか、小樽の裕次郎記念館に残された若き日の志の輔師匠のへつらった写真とか、笑うネタはいくらでも。最後に、山陽師匠が、もうすぐCDが発売になる「ねずみ小僧とサンタクロース」の出だしをやって終了。これで、山陽師匠の高座は最低1年見られないわけだ。だから、どうということもないけど、再来年、また、こんなトークライブを見に行く事だろうと思う。

▼23日も01の取材で、乃木坂のレーベルゲートへ取材に行く。ここは、配信代行業者。SMEコンテンツホルダーでEMIがコンテンツ販売業者で、ここは配信代行。どこも、微妙に立場が違う。立場が違うと、同じ事でも表現が変わってくるのが面白い。言える事言えない事が変わるのも面白い。で見えてくるのは、音楽のオンライン販売は、まだこれからなのだな、ということ。どこがどうとか言わずに、みんなで普通に全ての音楽が買えるシステムを作ってもらえると嬉しいのだけど、利権が絡むとややこしい。

▼24日は、まる一日かかるはずの予定がキャンセルになったので、延々と日記の更新したり、iPod本の原稿作ったり、01のiTMS特集の原稿のラフを作ったり、ASAHIパソコン用に借りている機材を使ってみたり。何か、涼しくなったなあ。