8月1日〜8月10日

読んだ本とか

石塚公昭「乱歩 夜の夢こそまこと」パロル舎、2000円)。もう皆に買ってもらいたい名作。あの、人形作って写真撮って古式のプリントにこだわる石塚さんの作品集がついに出た。出版記念パーティーに誘ってもらっていたのだけど帰省と重なって行けなかったのが悔やまれる。本当に良い本だからお会いして感想とか言いたかった。「怪人二十面相」「黒蜥蜴」「D坂の殺人事件」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「押絵と旅する男」「目羅博士の不思議な犯罪」「盲獣」「白昼夢」といった乱歩作品を題材に、現実を虚構化するために撮影されたような写真を集めた作品集。リアルでないからこそ生まれるリアルにどっぷり浸れる。もっと大判で見たい気もするけど、石塚さんの作品がまとめて所有できるのだから言うことはない。

乱歩
乱歩
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.24
石塚/公昭??著
パロル舎 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。

魔夜峰央「親バカ日誌」「親バカの壁白泉社、各650円)。子育てエッセイマンガは多いけど、もはや育ってしまった中学生とかを題材にしてるのは珍しいのではないか。しかも、あの魔夜峰央の絵のまんまで、親バカ日誌なのである。で、ダジャレみたいなもの満載である。もう大好きだ。

親バカ日誌
親バカ日誌
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.24
魔夜 峰央
白泉社 (2001.8)
通常24時間以内に発送します。
親バカの壁
親バカの壁
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.24
魔夜/峰央
白泉社 (2005.6)
通常2??3日以内に発送します。

▼あと、ちょっと入手したからということもあって、「ドラゴン桜 1〜7」「天上天下1〜12」「魁!男塾 全34巻」「美味しんぼ 51〜84」などを読む。「魁!男塾」はやっぱ面白い。「ドラゴン桜」は、あんまり面白くない。ハウトゥーとしても、もう少し。「天上天下」は、この手の美少女格闘系では確かに最高峰かも。「一騎当千」よりはかなり上を行く。

した事とか

▼1日、2日は、01用の原稿書き。取材とか打ち合せで内容は固まっているからすぐ書けると思ったら、全然そんなことはなく結構苦戦。

▼3日は、iPod本用の写真撮影に立ちあって指示出しして、終わり次第東京駅に走って、かみさんと廉を迎えに行ったりした。

▼4日には、Appleの発表会に東京国際フォーラムに行って、ジョブスの演説聴いて、BECKの弾き語りを聴いて、iTunes MusicStoreの曲が10曲買えるプリペイドカードを二枚もらう。その後、廉と落ち合って映画を見る。

▼マリオンで映画「ミュウと波動の勇者ルカリオ」を見る。捨てられたペットの哀しみの話。シンプルなストーリーなので、もっと短く刈り込んで撮って欲しかった。ちょっと引き伸ばしたような印象。廉も去年の「烈空の訪問者デオキシス」の方が面白かったと言っていた。戦いも基本的には無いし、クライマックスは地味だし。

▼5日〜7日は、海風號で「iPod Expo mini」を開催。前日まで、ここに出品する準備とか、他の人への連絡とか。幹事というか、そういうの向いてないな俺。設楽さんが不快にならないと良いけど、と思いながら、セールスもやったりして。まあ、楽しかった分には十分楽しかったのだけど、相当疲れたことも確か。

▼5日は関係者集めて飲み会。設楽さんに教えてもらった麻布十番の居酒屋「十番」はとても居心地が良い店だった。そこに、今回の出品者である、祥洲さん大西さん&弟さん、バード電子斉藤さんsuono加藤さんイラストレーターのたかしまてつを君と中村さん、俺の8人が集まって、ワーワーして飲んだ。あの、かなり酒に強いたかしま君が前後不覚になるくらい飲むという盛り上がり大会。

▼イベント中は、大谷さんにiPodを使ったオモチャを色々見せてもらったり、Rethinkの守川さんに新作のShuffleケースをいただいたり、製品について相談したり、mad__hatter君に秘密のROMをもらったり、ブックカバーを色んな方に買ってもらったりと、色んな方々とお話ができたのが何より嬉しかった。わざわざ、俺の小説が印刷されているshuffleケースを見に来て下さった方などもいて、あり難いことだった。

▼イベント終了の次の日(8日)は、和光市理化学研究所へ、魔球博士の姫野龍太郎氏のインタビュー。日経KIDS+の新連載のための取材で、「フォークボールは何故落ちるのか」を中心に、変化球の秘密について聞く。変化球を専門に研究して著書もある姫野さんは、話が面白くて、こっちも古くからの魔球好きだけに興味があるもんだから、延々と話を聞いてしまう。何故、ボールが回転しないと揺れたり落ちたりするのかの謎、ストレートとフォークの関係、2シーム、4シームの秘密などなど、本当に面白い取材だった。ラグビーのハイパントを効率的に遠くに蹴るポイントの探求とか、スライダーが何故手元で曲がって見えるのかの究明など、「なるほどー」という話満載。記事は、10月発売の日経KIDS創刊号で。

▼その次の日(9日)は千葉ロッテマリーンズの小宮山投手にインタビュー。千葉マリンスタジアムまで取材に行く。こっちでは、昨日の姫野氏からの話を受けて、実践編というか、実際にプロとして変化球で戦っている選手の側からのフォークの秘密について聞いてみる。小宮山選手は、頭脳派という看板に偽りなく、とても慎重に言葉を選んで正確な表現を心掛ける人だった。それだけに言葉に説得力があって面白い。撮影用に無理に投げる形をしてもらったりもして、大変お世話になった。ありがとうございました。

▼10日は、海風號で、やかん本用に使うやかんのセレクト。50個くらいなら、簡単に良いものがある、そのコレクションの厚みと面白さと、チープさに感動する。BIGIの社長室にも行ったし(ビンテージのギターアンプがゴロゴロしてた)、不思議な形のやかんを大量に見たし、ようやく編集の石川さんを渡邊さんに紹介できたし、本格的に動きだしたという感じ。世界初のやかん本、発売決定なのだった。

▼久々にMac Fan用に、PSPMacみたいな4ページくらいの原稿を書いたり(これが、思いの外時間がかかってしまった)、GetNavi用に手帳について書いたり、iPod本用にグッズをチェックしたり、01の特集用にiTunes Music Storeを色々調べたり。

Apple iTunes Music StoreiTMS)のこと

iTunes Music StoreiTMS)については、発表会にも出たし、プリペイドカードもらったので買って見たり、仕事で細かい部分までチェックしたりした。


  • 感想など色々
    • 詳しいことは9月発売の01とか、単行本とかに書くけど、とりあえず面白いのは、東芝EMIの音源なら、かなり古いもの、廃盤のものも豊富に入手できること。ユニバーサルも強い。ネックはワーナーとアトランティックが不参加なこと。洋楽の定番がごそっと無い。あと、「このミュージシャンのこの一曲が欲しい」という使い方が一般的だとは思うけど、その1曲が意外に無い。俺が探したところでは、尾崎亜美「Walking in the Rain」とか、クリスタルキング「処女航海」、PinkFloyd「Crazy Diamond」なんかは、他の曲はいっぱいあるにも関わらずピンポイントで抜けていて痛い。ピンクフロイドに関しては、特集が組まれていて、そのバナーは「夜明けの口笛吹き」のジャケットなのに、当の「夜明けの口笛吹き」は無いのだ。シド・バレットはアップル的にまずいのか?ともあれ、まだ準備段階という感じで、グランドオープンでは無さそう。今後の充実が急ピッチで進行中という感じで、毎日どこかしら新しくなるので面白い。