プーアル茶会とコクーン歌舞伎「桜姫」

▼午後から、海風號へ。プーアル茶が大好きで、香港などから良さそうなプーアルを買っては、私らにも振る舞ってくれる、通称ミスター・プーアルこと塩沢さんとお茶を飲む約束をしているのだった。で、たまたま居合わせた常連の方と三人、勝又さんに淹れてもらって、小さなプーアル茶会開催。途中、辻中さん、渡辺さんも来て、さらにmad__hutter君も来て、6人でガンガンと美味いプーアルを飲んで、喋る(喋るのは主に、俺と塩沢さんと勝又さんだが)。辻中さん、渡辺さんが帰って、入れ違いに土佐のバンブー茶館のかめきちさんが登場。お茶会はさらにディープになる。外山さんも来て、濃過ぎるメンツでお茶を飲み、俺は、次の用事があるので、5時20分頃退場。3時間近くお茶飲んだ。楽しかった。塩沢さん、またね。

▼渋谷に出て、東急本店地下でパンとかお菓子買って、東方美人のペットボトルとか買ってから、シアターコクーンへ。今日は、コクーン歌舞伎「桜姫」観劇。コクーン歌舞伎だから土間席。役者が客席を歩き回るんで、間近で橋之助とか福助を見られるのは良いけど、正味3時間30分を土間席だと、腰とか膝が痛いのはネック。それでも、一人分のスペース自体は前回より少し広くなってたように思うが。今回は、勘九郎というか勘三郎がいなくなって最初のコクーン歌舞伎。メインは福助橋之助兄弟。福助は風邪気味で声が出てなかったのが残念。橋之助は良い感じに釣鐘権助をやれてたと思う。しかし、いつ見ても、釣鐘権助という舐めた役名が好きだ。南北芝居の魅力は、こういう下らないダジャレだと思う俺。高さを使った演出が歌舞伎には無いものだけに面白い。七之助芝のぶが二人で傘持って橋から飛び降りる宙乗りは良かった。本水もあるし、勘太郎の悪五郎の後頭部に七之助が必ずやられる繰り返しギャグも良かったし、生世話の解釈も悪くないなど、細部がしっかりと作り込まれているので、いちいち楽しい芝居になっていた。「桜姫東文章」という芝居の、当時の歌舞伎の約束を守るために不自然になっている部分を、無理から自然に解釈して、そのまま芝居にするという方法は、桜姫という何でもありのキャラが中心にいるからこそ成功しているとはいえ、とても歌舞伎的な歌舞伎の壊し方で、串田和美って度胸あるなあと感心。音もリズム主体の作り方で面白かった。下らないイラストの幕とか、作品解説のナレーションの使い方とか、そういうのも上手く機能して、全体に若くて、それが成功してて、いや、本気で良い芝居だったと思う。弥十郎さんが随分良くなってて、昔の左団次さんみたいだった。

▼結構、草臥れてて帰りのバスの中でも寝そうになるし、帰って、タイガー&ドラゴンの「品川心中」の回を見たら、後はもうへろへろで、だからといって雑用は色々あって眠れず、ふいー、とか言いつつ、なるべく早寝を目指す。