帰省と「白い館の惨劇」

▼久々の完徹のまま、軽く朝飯食って東京駅へ。駅でパンとか買ってから、東海道新幹線9時50分発のぞみ13号で博多へ。もう、眠いから、あっという間に熟睡。起きたら名古屋。もう一眠りしたら13時だったので、パンを食って、また寝る。気が付くと広島。このあたりから、iPodなど聴きながら、本を読んで、うとうとして、を繰り返したら博多。急いで、特急に乗り換えて、佐賀へ。実家にたどり着いたのは、16時過ぎ。家を出たのが8時40分くらいだから、7時間30分の行程。ウチ、4時間は寝ていたので、かなり楽チン。

▼倉坂鬼一郎著「白い館の惨劇」幻冬舎、1600円)を読む。これがまた、ヘンな話だった。だけど面白かった。誰が何を書いているのか、という視点でメタテキストを扱って、その中で過去の殺人事件を掘り起こし解決する。その解決自体も妄想みたいで、そのグチャグチャ加減が楽しい。その上で、ほとんど事件に関与しないままドタバタするゴーストハンター&黒川と、彼らに対抗する吸血鬼原理主義者の陰謀が、またマジなのか間抜けなのか。ちょっと綾辻行人の「水車館の殺人」に似てるんだけど、ホラー的に仕上げている部分がストレートな分、こっちの方が分かりやすいというか、ちゃんとホラーしてる。それにしても、本当にヘンな小説で、どうも、このシリーズは全部ヘンらしい。楽しみは続く。

白い館の惨劇
白い館の惨劇
posted with 簡単リンクくん at 2005. 7.25
倉阪 鬼一郎
幻冬舎 (2000.1)
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