江戸川乱歩原作・山田隆敏まんが「少年探偵団 1 怪人二十面相小学館、505円)を読む。ずーっと気にはなってたけど、ようやく買う気になって様子見に一巻だけ読んでみた。原作のテイストと少年マンガという枠とかつての読書体験という三つの方向のハードルを全部クリアしてるのが凄いマンガであった。かつての興奮を今の子供たちに伝える工夫も、原作を損なわない目配りも、少年マンガとしての絵柄も成功してるのは相当凄いことだと思う。うっかり耽美になりがちのネタを少年マンガに仕立てるのは難しいはずだけど、上手く処理してる。続きも読もう。

少年探偵団 1 怪人二十面相
江戸川乱歩原作・山田貴敏まんが

出版社 小学館
発売日 2004.08
価格?? ¥ 530(¥ 505)
ISBN?? 4091854575

bk1で詳しく見る??オンライン書店bk1
田中啓文UMAハンター馬子 完全版1」(ハヤカワ文庫、780円)を読む。読むというか、このシリーズ大好きでe-NOVELで読んで、学研の文庫と新書で読んで、今回の完全版発刊に喜んで買ってきて、また読んでしまったのだった。版元の事情で未完で終わっていたシリーズで、しかも1巻が文庫で出て2巻が新書で出るという困った状況だったのが、ハヤカワ文庫で全2冊、第七話と最終話を書き下ろしての刊行。本当にめでたい。で、この1巻は何度も読んだ最初の3話と4話の前半を収録。オバハン芸人の馬子とその弟子イルカがあちこちのUMA(未確認生物)伝説の謎を解くというと普通だが、中身はかなりダジャレの怪獣小説。子供の頃、ツチノコとかに夢中になった全ての元少年少女に捧げる名作。
UMAハンター馬子 1(ハヤカワ文庫 JA 780)
田中啓文

出版社 早川書房
発売日 2005.01
価格?? ¥ 819(¥ 780)
ISBN?? 4150307806

bk1で詳しく見る??オンライン書店bk1
中尊寺ゆつこさんが亡くなった。ナンシーさんの時もそうだが、年齢が近く、近いところで近い頃に仕事してた人の死は結構応える。
▼CSのTBSチャンネルで、カノックスの名作ドラマビートたけしのみだらな女神たち」放映。久々に見て、やっぱ面白いなあと思う。この頃の樋口可南子は良かったんだよなあ。久世さんの演出も凄い。圧倒的な絶望感をテレビドラマでやれてしまった時代でもあるし。こういうの見ると、80年代前半という時代の歪みは際立つ。