唐招提寺展に見仏に行った

▼東京駅で清水さんと待ち合わせて、上野の東京国立博物館へ。「唐招提寺展」に見仏に行く。金堂の平成大修理記念で国宝の鑑真和尚像と盧遮那仏が来ているのだった。千手観音が来てないのは残念だが、まあ5メートルクラスの仏像は、普通来ないよなとは思う。平成館で行われていて、第一室はばーっと広く使って、盧遮那仏を本尊にして、四方に四天王像、盧遮那仏の左右に梵天帝釈天の立像を配して、好きに見てね状態。ケースもないし案外人も少なくて、ブツに近づいて360度じっくり見仏。実際の唐招提寺より近くで見られるというのがウリらしい。解説のテキストが仏像から少し離れた位置にあって、人はそこに群がってるので、仏像自体は本当にゆっくり見放題なのだった。ライティングもムードに走り過ぎず、ちゃんと明るくて、でも陰影もしっかり付けてて良かった。次の第二室はバーチャルリアリティで巡る唐招提寺。つまり一人称視点のCGで建築当時の唐招提寺を巡ろうという企画。金堂の模型とか、実際の瓦とかも展示してあって、四方の屋根に配された鬼の木像が面白かった。鬼門の鬼だけ目が開いてるのね。続いて、東山魁夷による障壁画と鑑真和尚像を見せる「御影堂内再現」。襖絵は、メインの海のやつが一番面白い。あと和尚像の背景用の舐めた海の絵。そのへんをまとめて撮影したヴィム・ベンダーズの写真も飾られてて、それがカッコ良くて欲しかった。図録は編集・印刷共にイマイチで買う気にならず。「鑑真茶」なんていうインチキなお茶だけ購入。
▼他に、「鑑真和上・盧遮那仏に捧げる献華写真・俳句展」も併催されてたけど、こっちはツマラン。あと、唐招提寺展にちなんで親と子のギャラリー 仏像のひみつ」「も開催。これが面白かった。仏像の4つの秘密を探る展示で、その秘密が「仏像たちにもソシキがある!」「仏像にもやわらかいのとカタイのがいる!」「仏像もやせたり太ったりする!」「仏像の中には何かがある!」の四つ。見仏のポイントを上手く紹介してくれる構成が上手い。
▼東京駅の丸の内オアゾ内、丸善カフェでお茶。ここは居心地が良いカフェであった。丸善でやってた文房具のバーゲンは見るべきもの無しで寂しかった。
▼清水さんから、「タイムスリップグリコ・思い出のマガジン」の「花とゆめ」を頂く。すげえ嬉しい。「パタリロ」も「ガラスの仮面」も「ピグマリオ」も載ってる。巻頭は川原泉の「Intolerance…-あるいは暮林助教授の逆説(前編)」。1985年の18号。
▼塩崎雄二著「一騎当千 八」ワニブックス、900円)、尾田栄一郎「ONEPIECE 36」集英社、390円)、佐々木少年作画「真月譚 月姫 2」メディアワークス、600円)を読む。「ONEPIECE」は史上最短で累計1億冊突破だって。
▼DVD焼きが溜まってたんで、色々焼いてたらパソコンがふさがってあまり仕事が出来ず、少し単行本の原稿書いて、調べモノした程度で、あとは本読んでる夜。