祥洲さん斉藤さんとラジオ出演

▼雑用を済ませて、新橋のマキイマサルファインアーツへ。祥洲さんと、そのお弟子さんで今回の展覧会にも作品を出品している大西美弥子さんと落ち合って、武蔵小杉のかわさきFMへ向かう。5時から1時間、かわさきFMで放送される生番組「古今東西」のゲストが福田祥洲さんで、その番組の中で俺も一緒に喋ることになっていたのだった。スタジオの前では、警備員さんに「タケカワユキヒデさんですよね」と挨拶されたりしつつ、地元なので現地集合だったバード電子の斉藤さんと共にスタジオ入り。まずは、パーソナリティの女性と祥洲さんのトーク。途中かかる音楽も祥洲セレクトになっているのでクラプトンがメイン。大西さんも加わってマキイマサルファインアーツで開催中の展覧会の話や書の話の後、5時30分くらいから俺と斉藤さんが加わって、「書とiPod」についてのトークになった。まずは、俺が「何故、iPodに祥洲さんの書を組み合わせてみようと思ったのか」みたいな話をして、さらに展覧会では、祥洲作のホイールシールを貼ったiPodバード電子のフィルムケーススピーカー「マジソン」で鳴らしているという話から、斉藤さんの紹介やバード電子が地元川崎の会社であること、いかに面白い製品を出しているか、といった話を、マジソンでiPodを鳴らしながらトーク。その後は、書とiPodとか三人で新製品開発会議をしてるという話とかで、あっという間に30分が過ぎて放送終了。帰り際にも、その新製品について、実際の進行などを打ち合わせ、そのまま新幹線で京都に戻るという祥洲さんを東京駅まで送っていく。やはり展覧会での上京は忙しいようで、中々ゆっくり話す機会もなかったが、東京までの時間はかなりじっくり喋れて面白かった。というか、またゆっくり飲みましょうね。
▼その祥洲さんのグループ展を行っているギャラリー「マキイマサルファインアーツ」は、銀座の端っこという立地ながら、妙に昔懐かしい、とても風情のある総板張りのギャラリーで、とても好きな場所なのだが、この3月で閉鎖されるそうだ。で、今度は浅草橋に場所を変えてギャラリーは継続するのだそうだが、ここがなくなるのは本当に残念。その前に何かやりたいとも思うけど、文章屋だからなあ、俺。でも、本当に良い場所なので、江戸川乱歩とか谷崎潤一郎とか、昭和モダンとか好きな人は是非。
▼何か、妙に、きちんとした返事が必要なメールが大量に来ていて、それを書いてるだけで3時間くらいかかってしまった。まあ、企画無いかとか、取材依頼とか、お礼とか、お願いとか、そんなのが10通以上なので時間がかかるのはしょうがないか。しかし、そうまとめて来なくても。
▼さらに、MacFan用に、ボイジャー「T-Time 5.5」を中心にした、電子読書の時代が来るよ話を2ページ書く。今回の、「液晶画面とメモリカードスロットがあるデバイスなら何でも読書ツールになるよ」というボイジャーの提案は、本当に凄いことだと思うし、面白いし、是非定着させたいネタなので、原稿も気合いが入る。俺のデジカメ(Canon IXY Digital L)の小さな液晶画面でも、本当に鮮明に文字が読めるから凄い。しかも自動的に書き出して保存までしてくれる。PSPでもiPod photoでもケータイでも(SONY端末はダメなのが残念だが)本が読めるのだから、何か読む気になるんじゃないかと思うのだがどうだろう。後はコンテンツもこっちで少し用意してみたりしたい。三遊亭白鳥新作落語集とか福田祥洲の書を読む、なんてのも良いかと。
▼福田祥洲作「ジュウニコノ花」(1200円)を頂いたので、ジックリと鑑賞。「花」という文字を12個。それぞれがカレンダーになっているハガキサイズの作品集。前の「ジュウニコノ月」に続くシリーズだ。月もそうだったけど、「書かれた文字」というのは、形と色と解釈と速度とエッジと時間と腕と視線など、凄く大量の要素で出来上がっているのだということに驚いて、嬉しくなって、ずーっと見てしまう。祥洲さんのキャラで言えば、月の質感の方が花よりも向いていると思うけれど、敢えて「花」というのも見ていて楽しい。このカレンダー型作品集も残り僅かだそうなので、早く買わないとなくなってしまう。