BOPと菊水兵談

▼起き抜け早々、バンダイへの電話取材。広報の方は回転の早い対応と物言いの方で、取材もスムーズ。まあ短いニュース記事のコメント用なので、それほど突っ込んだ取材は必要ないのだが、きちんと説明してくださる方相手だと、聞きたいことが次々と出てくるので、色々とオモチャ業界の春の新製品の位置づけみたいなことを聞いてしまった。まあ、単に俺がオモチャ好きだからなのだが。
バード電子の斉藤さんから、オールアバウトの記事用にiPod用のポーチ「BOP」(6300円)を送って頂く。これは、本来、iPodiPod miniを同時に収納出来て、それぞれを分離したり合体したり出来るというのがウリだったのだけど、実際に使って見ると、自由度が高くて、アイディア次第で使い方は色々という逸品だということに気がついた。iPodとヘッドフォンとか、携帯電話とiPod mini(またはshuffle)とか。まあ、詳しくはガイド記事に書くけど、このポーチはかなりオススメなのだ。
mixiで裏日記を始める。単に、読む人限定の中でしか書けないことを書く場で書く文章というのも面白いかもと思ったのだが、どうなることか。
▼久しぶりに海風號に遊びに行く。例によって設楽さんとバカ話をしたり、秘密の図面を見せてもらったり、海風號模様替えのアイディア出しブレストやったり、新しい黄金桂を飲ませてもらったり。やはり週に一度は、こういう時間が必要だ。
横溝正史横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇2 菊水兵談」出版芸術社、1900円)を読む。幕末の様々な局面を、菊水兵馬という青年の活躍を視点にして切り取っていく連作「菊水兵談」と、伝奇短編小説6本を収録。「菊水兵談」の十万両という大金を、江戸から京に運ぶ敵との知恵比べや、その後の金の受け渡しなどでのミステリ的な趣向が面白い。ただ小説としてはやや地味だなあ。短編ながら、新田義興の270年祭に、武芸を極めた踊り子や、槍の名手の唐人、奇術師、人気役者、美形の剣士が、同じ秘密を分けあって集う「しらぬ火秘帖」や、人食いの樹を飼う妖しい姫の奇行を描く「妖説孔雀の樹」の伝奇的な趣向が面白い。ただ、こっちは短か過ぎて、せっかくのアイディアを披露するだけに留まっている(ある意味、凄い贅沢だけど)。それにしても、本当に語りが上手いというか、テクニシャンというか、名人芸を見るような横溝正史の筆捌きはクセになるなあ。

横溝正史時代小説コレクション 伝奇篇2 菊水兵談
横溝正史

出版社 出版芸術社
発売日 2003.09
価格?? ¥ 1,995(¥ 1,900)
ISBN?? 4882932393

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