小説ルパン三世とMP3プレイヤー色々

▼All AboutのWebマガジン「for M」用の月イチ連載「身にまとう逸品」用のコンテンツ作り。この連載、もう1年近く続いてて、月イチという約束だったが俺の出番はやたら多い。先週掲載されてたのも俺が書いた奴だが、実は自分の番ではない。ピンチヒッター的に前に書いた記事がアップされているのだった。カードの家とカード麻雀のどこが身にまとうのかは謎であるが、まあAll Aboutがそれで構わないなら、俺も構わない。それはそれとして、バード電子「BOP-B1」(6300円)というiPod用ポーチの名作を取り上げているのだが、これが名作過ぎてまとまらない。意外にてこずって、ほぼ一日かかる。
▼にしても、All Aboutの俺の記事って文章長い? ページくらいは分けた方がいいのかも。あと、もう少し情報量抑えるとか考えた方がいいのだろうか。でも、モノについて、じっくり書き込むというのも、あんまり他には無いんで、そういうの狙っているのだけど、Webというメディアにそれはどうなんだろうとか。難しい。写真の点数とかも考えてるとよく分からなくなる。
モンキー・パンチ原作・監修「小説ルパン三世双葉社、762円)を読む。小説推理で連載してた、色んな作家によるルパン三世のオリジナル短編競作の単行本化。大沢在昌、新野剛志、樋口明雄、光原百合、森詠の五人が参加している。雑誌の方でも幾つか読んでたけど、何とも難しい。そもそも、ルパン三世の世界といっても、ルパン三世というキャラクターを一人称で動かせるのはモンキー・パンチだけというか、あれだけメジャーなのに内面描写が不可能なキャラというのも珍しいのだ。そこで、大沢在昌次元大介をメインに据えて、そっち側からルパンを書く。筆力もあってそれが成功。新野剛志も次元を狂言回しにしつつ、往年の大泥棒というキャラを出してルパン独自の会話を作っていくという野心も見せる。面白く書けてるけど、ルパンのモノローグ的なラストは消化不良気味。光原百合は、あの五右衛門そっくりの金庫作りのボーヤを使って、いかにもルパン風のエピソードを仕立てるも、ちょっとカリオストロ的なムードに流されて小説としてはどうかの出来。樋口明雄に至っては、気持ちは分かるがやってはいけない領域、つまりルパン使った本格ハードボイルドに挑戦して玉砕。キャラが掴めていないキャラでハードボイルドは理論的に不可能。森詠は事件そのものを大掛かりにすることで、その中でのルパンファミリーの動きを描くという手法で成功。でも、このパターンはアニメなんだよなあ。つーか、ルパン三世はイメージとしてはアニメなのだろうと思う。なので、小説もアニメ的な作り方ならざるを得なくなって、難しいというのはそういうことなのだ。でも、そこに挑むというのはエライ。

小説ルパン三世(Futaba novels)
モンキー・パンチ原作・監修・大沢在昌〔ほか〕著

出版社 双葉社
発売日 2005.02
価格?? ¥ 800(¥ 762)
ISBN?? 4575007390

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▼日経01の特集用でごっそりと小型のMP3プレイヤーが届く。で、明日、衣笠まで行くので、その旅程で試用するため、充電したり曲を入れたり。これがまた、意外に面倒。もう512MB程度でいちいち専用ソフトから転送させるのはヤメローとか思う。B&Oの奴なんて、ソフトをインストールしたらiTunesが立ち上がらなくなって、一瞬パニックになった。怖い。