MP3プレイヤー撮影と「大鬼神 平成陰陽師 国防指令」

▼かなりの寝不足のまま、起きて飯食って、日経ホームのバイト君の迎えで、大量のMP3プレイヤーを抱えて、一緒に01の編集部へ。で、今日は、MP3プレイヤーの大撮影会。基本カット一つ撮るにも、画面表示をキレイに見せる必要から、バックライトが消えないように設定して、オートスリープも解除して、見栄えが良い画面を選んで、といった作業が必要で、さらに、特徴を見せるカットの構図も指示出ししてと、撮影の立ち会いとは言え、かなり忙しい。しかも、撮影用の部屋が暑いんだ。さらに、途中から編集者は取材に出てしまったので、俺とカメラマンの大沼さんの二人で、あーだこーだ言いながら撮影を続ける。結局、14台のMP3プレイヤーを各3〜4カット撮って、1時から始めて、終わったのは6時30分。かなりテキパキとやったので、まあ、カット数の割りには早かったのだけど、それでも疲れた。大沼さんは、その後も撮影あり。大変だ。
▼帰宅後は、夕食食って、少しだけ気絶してから、ASAHIパソコンの原稿。実際にブログを作りながら、図版を撮って原稿を書いて、という作業で、しかも3つのサービスを比較するから時間はかかる。細かい部分の使い勝手の違いが気になって、色々試したりするし、根が好きだから、つい色々機能を試してみたりして、おかげさまで、朝になってもまだ終わらず。とりあえず、出来ている分を送って、また仮眠。
▼なんて状態であっても、合間合間に本は読んでしまっているので、今日もまた一冊読了。読んだのは、倉阪鬼一郎「大鬼神 平成陰陽師 国防指令」祥伝社ノンノベルズ、838円)。凄え変な小説だった。この人の小説は、本当にどれもヘンだ。文章力と変な想像力に長けた人のようで、普通の顔して、普通の文章で、怖がっていいのか、笑った方がいいのか、気持ち悪いのか、よく出来てるのか、大失敗なのか、これはこういうものなのか、何か、そういうのが全然分からないけど、面白く読んでしまうという小説を書く。今回のこれは、この人の作品の中では、かなりシンプルでストレートなエンターテインメントだと思う。それでも、凄く生真面目な平成の陰陽師のキャラと、狂言回しとなる陰陽師の友人であるホラー作家&その民俗学者の妹の漫才風な掛け合いと、世界を襲う未曾有の危機の凄さ&バカバカしさと、最後に登場する怪物のビジュアルのおかしさが混ざり合って醸し出す、何ともいえない笑いは、やっぱヘンだとしか言いようがない。凄まじいギャグ小説ではないかと思うし、そういう意味では傑作だとも思うのだけど、どうなんだろう。怪獣小説というのは、こういう感じに仕上がるのが王道ということなのだろうか。

大鬼神(ノン・ノベル)
倉阪鬼一郎

出版社 祥伝社
発売日 2004.05
価格?? ¥ 880(¥ 838)
ISBN?? 4396207778

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