「天岩屋戸の研究」と「ネコソギラジカル(上)」
▼またも、あんまり寝られないまま、軽く飯食って茅場町のRio Japanへ取材に行く。思ったよりも茅場町は遠く、少し遅れてしまい迷惑をかけた。すみませんでした。Rio JapanではMP3プレイヤー市場の実際の話が聴けて色々と面白かった。一番売れているのが、一番安いシリーズの一番メモリが小さい奴だというのは、意外のような当然のような、不思議な感じ。俺個人としては理解に苦しむが、現状、ほとんどのIT、AV系商品は、そういう傾向にあるのも知識としては知っている。そんなもんなのだろうな、というのも分からないではない。香港のSiGnというブランドのやたらとデザインされた超小型プレイヤーも見せてもらった。これは「男のこだわりグッズ」で取り上げようと思って、写真をお借りする。Rioの製品では、現状では、「SU70」か「Rio Carbon」が良いと思う。
▼取材終了後、この近所で働いている平田さんに電話、会社の前で落ち合ってスタバへ。平田さんが「ガトーショコラ」を、俺が「ガトーショコラ・ブラン」を頼んだので、色違いの同じ形のケーキが並ぶ。笑う。小一時間ほど喋って解散。アホのような話ばっかしてたので俺が楽しかったが、平田さんはどうだろう。多少は仕事の気晴らしになったのなら良いが、単に邪魔しただけのような気もする。
▼平田さんに道順を聞いて、都営浅草線日本橋駅から大門経由で赤羽橋。海風號へ向かう。海風號では久しぶりに勝又さんにも会って、設楽さんと三人で、またダラダラと喋る。その話の中で場バンドネオンの話が出て、「アコーディオンなら凄いの持ってるよ」と設楽さん。裏から出してくれたのが、古い、しかし凄まじいほどにゴージャスな装飾のアコーディオン。全体にキレイに金のラメが入っていて、ポイントポイントは貝で螺鈿みたいになってて、鍵盤も貝みたいで、フル鍵盤フルベースで、リードも健在でやけに澄んだ音を出す。カッコいい。もう、15年以上、ずーっとアコーディオンが欲しくて、未だに買えずにいる俺にしてみれば、もう本当に目も眩むようなお宝。ちゃんとアコーディオン練習して、このアコーディオンを借りて弾けるようになりたいもんだ。このアコーディオンについては、写真をお茶blogの方で掲載しようと思っている。
▼田中啓文著「天岩屋戸の研究 私立伝奇学園高等学校民俗学研究会」(講談社ノベルズ、880円)を読む。「蓬莱洞の研究」「邪馬台洞の研究」と来て、この三冊目でシリーズ完結。学園青春小説と本格伝奇小説とミステリをダジャレで合体させるという、やけに歪んだシリーズだったけど、かなり面白かった。学校の裏にある森に日本の神話の舞台が揃っているというのは楽し過ぎる設定だったと思う。三冊で完結というのも良いな。結構、最終巻はハードなネタになったけど、伝奇モノのクライマックスというのは大体こんなものなので、これで正解だろうと思う。終わり方もキレイにまとめたし、青春ギャグ落ちになってるし、伏線はかなり活かされたし、他にこんな小説書く作家はいないだろうから、そうそう類似品が出ない、ここでしか読めない物語としても貴重。多分、時々シリーズ全体を読み返すことになると思う。
天岩屋戸の研究(講談社ノベルス) | |
田中啓文著 出版社 講談社 発売日 2005.02 価格?? ¥ 924(¥ 880) ISBN?? 4061824236 bk1で詳しく見る?? |
ネコソギラジカル 上 十三階段(講談社ノベルス) | |
西尾維新著 出版社 講談社 発売日 2005.02 価格?? ¥ 1,134(¥ 1,080) ISBN?? 4061823930 bk1で詳しく見る?? |