松尾スズキ×大竹しのぶ「蛇よ!」

▼昨日、仕事を残して寝てしまったので、今日はその続き。かみさんはまだ不調だし、廉はインフルエンザの流行で学級閉鎖になって早く帰ってきて、しかもかみさんの不調にも関わらず友だち連れてきたりして、何ともバタバタする我が家。その中で、せっせと、Xplayがインストール出来ねえ、とか、Win用のiTunes連携型ジャケット収集ツールの良いものが無いー、とか言いつつ、それらの画面キャプチャしてリストアップして。
▼何だか、意外に時間をとって、本来楽勝のはずが、出かける時間がギリギリ。しかも、日経01編集部に寄らなければならなくなったんで、さらに時間はピンチ。芝居は19時開演、既に18時過ぎ。廉にくれぐれも、何かやらかすな、お母さんが寝てる間に宿題とか済ませておけと言いつけて、まずは青山一丁目へ。01編集部でモノ渡して、地下街にあるル・コルドンブルーでパンとキッシュ買って、その横の店で「龍泉洞の烏龍茶」という見慣れぬペットボトルのお茶をゲット。急いで銀座線に乗って表参道へ。ずっと電車待ちがなかったせいで、家を18時5分に出て、青山スパイラルに着いたのは18時47分。かなり良いタイムではないかと。
▼で、スパイラルホールで松尾スズキ×大竹しのぶ、という濃い二人芝居イベント「蛇よ!」(作・演出:松尾スズキ)を見る。前から4番目中央の席は、松尾スズキ大竹しのぶの細かい表情まで見えすぎるくらい見える。元々スパイラルホールは小さいから、もう凄まじく近い。そこで、凄く久しぶりに大竹しのぶを見た。前に見たのは新橋演舞場の「ガラスの仮面」。あんとき大竹さんは北島マヤで、今回、大竹さんは明らかに千の仮面を持っていた。元々、大竹しのぶという女優は好きではないのだ。もうクドいし、上手さが「上手いでしょう」的なことが多いし、ジュリエット・ビノシュを揶揄いっぱいに「西洋の大竹しのぶ」と呼んだのは俺だし。でも、今回、その大竹しのぶで、メチャクチャ笑った。釣り用の胸まである長靴を履いて、沼を越えて泥だらけになって、コウモリを背中に付けてやってくるSMの女王様、として登場した最初のネタ「初めてのSM」で、もう大爆笑。「背広の内ポケットにジャコをお入れ!」で今でも思い出し笑い。歌が無駄に美味いのがちゃんとネタとして使われてて、芝居が上手いのもネタになってて、「女優」であることもネタになってて、その全てを普通みたいな顔をしてこなす大竹しのぶは、まあ本当に凄かった。精子コントの大竹しのぶとか、もう涙さえ誘う。映画「出しっぱなしの女」も、見事に大竹映画になってて、それが出来る松尾スズキも偉いが、「籍入れればいいんだ」と言う大竹しのぶの表情の怖さは、もう、どうしていいんだか。松尾スズキが、ちゃんと表に出てきて、前線で頑張ってたのも面白かった。あっという間の1時間40分。でも、この程度のボリュームというのは、案外良いような気がした。大人の娯楽、って感じは、絶対狙っただろう、松尾、とか友だちでもないが、そんな感じで思った。
▼同行した恵さんにいただいた、餅みたいなパン(だけど大福風)と、シュークリームの皮だけ(砂糖風味)が、やたら美味くて感謝です。ル・コルドンブルーのキッシュもハイレベル。「龍泉洞の烏龍茶」も中々。
▼日経01用のiPod以外のHDD音楽プレイヤーの原稿1ページと、iTunesの使いこなしコラム1ページを書く。このコラムの図版を昼間作っていたのだった。で、原稿は夜で、今回の特集全5ページは一応終了。