佐世保バーガーと「反自殺クラブ」

▼昼食にザッツバーガーカフェのジャンボ・チーズバーガー。ここのハンバーガーは本当に美味い。パティが美味い上に、パリッと焼けたパンズとオリジナルのマヨネーズが絶品。渋谷東急、新宿伊勢丹にも出店するらしく、これが色んなところで食えるようになるのは有り難い。しかし、最近、例えば生肉のジンギスカンを食べさせる店とか、佐世保ハンバーガーの店とか、讃岐うどんとか、都路里の抹茶パフェとか、その土地にしかなかった美味いものの店や、その方法が、やけに東京に出てきてる気がする。いつの間にか長浜ラーメン系の博多ラーメンも普通に食える店が増えたし。何なんだろうな。
石田衣良著「反自殺クラブ 池袋ウェストゲートパークV」(文藝春秋、1524円)を読む。一冊四編の五冊目なので、このシリーズも20編あるのか。町のトラブルシューターものとしての形がしっかりでき過ぎているので、ほとんどウルトラマンみたいな話の構成になっているのは気になるけど、そういう話だからこそ楽しめるという水戸黄門的な安心感もある。テレビドラマ版でマコトを大バカ者に設定したのは、そのへんも考えてのことじゃないかと。だから、やはりドラマの方が面白いのではあるけど、巻を追うごとにマコトのキャラは軽くなっていて、そのへんは悪くない。石田衣良という作家の作家性というようなものが、俺には全然見えなくて、それが、この人の作品に今一つのめり込めない要因。嫌いじゃないし、このシリーズは、こうやって単行本が出たらすぐ買って読んでるんだけど、何というか、熱のようなものが感じられないのよねえ。勢いが無いというか。そのせいもあるのか、今回の収録作の中では「スカウトマン・ブルース」とか「死に至る玩具」のような、小さな所から始まって、現実と微妙にリンクしていく物語が面白い。

反自殺クラブ
石田衣良

出版社 文芸春秋
発売日 200503上旬
価格?? ¥ 1,600(¥ 1,524)
ISBN?? 4163237704

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▼かみさんが体調悪いというか、何か肩とか張って痛くて眠れないということで、深夜に「下妻物語」を見ていた。で、肩揉むついでに見てたら、やっぱ面白くて最後まで見てしまう。何だろうね。
▼「ぴあ」の新社会人向けのムックで、腕時計の紹介をするキャラみたいな感じに使われることになって、そのためのFAX取材に答える原稿の作成。漠然とした質問で数が多いせいで、書くことも多く、時間とるとる。時計も欲しくなるし。新社会人への応援メッセージとか、俺が書いていいのかとか思いつつ書く。