「トリポッド 2 脱出」とたけし&志村コント番組

▼アンクの繰上さんと待ち合わせて、赤坂のソフトバンク・パブリッシングへ(赤坂見附から行くと上り坂が大変だ)。去年から引っ張ってる森木ノ子のマンガを使った本についての打ち合わせ。随分企画が違ってきてるのだけど、フォーマットそのものはOKということで、後は、そのフォーマットで何をやるかという相談。ちょっと順序がメチャクチャだけど、それだけ外枠とか去年作ったサンプルのページとかの出来が良いということでもある。で、どうにか出版社的にもOKで、こちらとしても書きたい企画に漕ぎ着けることは出来たような感じで打ち合わせ終了。さあ、また項目出しだ。
▼昨日の1巻に引き続き、ジョン・クリストファー著「トリポッド 2 脱出」(ハヤカワ文庫、中原尚哉訳、640円)を読む。ここから本来のというか、オリジナル三部作に入る。「襲来」からは、時代が100年以上経過した、トリポッドによる支配が完成した社会が舞台。トリポッドに支配されていることが当たり前になっている世界の中で、その支配に疑問を持ち、大人になって洗脳用のキャップを被せられる前に、その支配から逃れるべく旅に出る少年たちの物語。行き先は、「襲来」のラストで子供たちがたどり着いて作り上げた、自由市民の居住区「白い山脈」。途中、貴族の養子になるという誘惑があったり、少年たちの気持ちの葛藤があったり、トリポッドに襲われたり、もう、ロードムービージュブナイルの基本をしっかり踏まえた展開が嬉しくてしょうがない。「襲来」もそうだけど、この「脱出」も、これ1冊だけでも独立したジュブナイルの傑作として読むことが出来る。しかし続きがあるのだ。ああ嬉しい。しかし、読めば読むほど、糸井重里の「マザー」は、これが元ネタなんだなと思う。あと、このシリーズ、西島大介の絵を使ったのが勝因だなあ。帯とか凄く魅力的なのは西島大介の絵によるところが大きいと思う。

トリポッド 2 脱出(ハヤカワ文庫 SF 1497)
ジョン・クリストファー著・中原尚哉訳

出版社 早川書房
発売日 2005.01
価格?? ¥ 672(¥ 640)
ISBN?? 4150114978

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▼昨日から、ずーっと考え続けて、ようやく、どうにか「我流茶」の構成案をまとめる。その際に、この間レビューを書いて、その機能に感心していたアクトツーの「Omni Outliner 3 Professional」を使ってみたら予想通り便利だった。純粋にアウトラインプロセッサとしての機能は「ACTA7」の方が上だったと思うけど、アウトラインに列を追加して、そこで計算が出来るというのは、ページ数をチェックしながら構成案を作るのに最適。普段、アウトラインプロセッサで構成案を作った後で、Excelに持っていってページ数を管理しながら仕上げていくのだが、その作業が一度に行えるのだ。しかも、各章ごとのページ数と全体のページ数を同時に参照できるので凄まじく便利。単行本の構成考える人は是非使ってみて欲しい。
▼テレビでビートたけし志村けんによるコント番組をやってて、見ないわけにはいかないかと思って録画して見た。たけしさんのコントは好きだ。エレベーターコントのどうしょうもないネタの中で、ウサギ跳びするたけしさんはそれだけで可笑しい。志村けんは微妙。元々、俺、志村けんのコントって乗れないのだ。二人がやるから面白いと言えたのは監督コントくらいか。最後の三味線とタップの共演はやらなきゃいいのに、と思った。オチも付けないなら裏芸見せる意味はない。笑えないし。あ、国本武春は笑ったなあ。あと、二十面相コントの上島竜平のネクタイ。