「夢幻紳士【幻想篇】」と「馬なり1ハロン劇場 21」

高橋葉介「夢幻紳士【幻想篇】」早川書房、1300円)を読む。あの夢幻魔実也の最新シリーズ。マンガ少年で初めて夢幻紳士を読んで、その身も蓋もないギャグと幻想物語と探偵小説の絶妙なブレンドに当時高校生だった俺は、それはそれはビックリして、その後、ほんの数ヶ月でマンガ少年自体がなくなってショックを受けたのを、まだ明確に覚えている。で、その後、妙に幻想味に偏ったシリーズとか、今でも何度も読み返すくらい愛している冒険活劇篇などを経て、現在、ミステリマガジンに連載中のものを単行本化したのがコレ。今回は、ある人物の脳内探偵として登場。ミステリ色が強いけど全ては幻想の中の物語という趣向になっている。で、その脳内キャラとしての夢幻魔実也が肉体を持ってしまうところで、この本は終わり。次は肉体を持つ夢幻魔実也の物語になるのだろうけど、ミステリマガジンは読んでないので詳細は知らない。で、この夢幻魔実也は、かなり異色のキャラにもなってて、ちょっとナイト風なのが違和感と言えば違和感なのだれど、それも仕掛けの内だから、まあOK。基本的に、このキャラには探偵物語が似合うと思っている俺としては、今回の夢幻魔実也はかなり楽しく読んだ。絵柄も明るい方向だし、もう少しギャグが増えると、さらに好きだが今後はどうなるんだろう。何にせよ、また、夢幻魔実也のシリーズを読めることを喜んでおきたい。学校怪談では孫娘が出てたわけだし、まさかの主演復活ではあるのだから。

よしだみほ馬なり1ハロン劇場 21」双葉社、571円)を読む。掲載雑誌がなくなっても、双葉社のホームページで連載継続中なのが嬉しい。今回は、去年の3月から10月の秋のG1直前までの半年の間の競馬界が題材。三連単とかコスモバルクとかが大きな話題で、ハルウララのネタをノボトゥルーの側から描いてるのが面白かった。何となく、競馬雑誌という枷が外れて、マンガとしてより面白くなっていくような気がする。

▼日経01の特集用に個人情報保護法の勉強と、ハードディスクのデータ消去ツールの調査と、個人向けシュレッダーの調査。及び、そのへんのリスト作成。シュレッダー、やっぱウチも買った方が良いのかもしれん。たいして高くないし、良いもの選んで導入か。

▼アンクの単行本企画用に、ネットショップ周りを調べて、単行本の内容についての項目出し。切り口を提示しつつ、細部まで見せるように構成するのは、それなりに難しいというか、正解が無さ過ぎるから適当に判断していく必要があって集中力ばかり消耗する。かなり草臥れる。