絶品「リリー&ナンシーの小さなスナック」

▼何か、ほぼ一日中、この日記の更新したり、お茶ブログ更新したり、AllAbout用の記事の準備したり、日経01の特集用の調べ物したりで、机の前にずーっと座ってパソコン使ってて、とても消耗する。生産的な原稿を全然書いてないのに、文字だけは、いったいどれだけ書いたことか。多分、400字詰原稿用紙にして約50枚は書いてるけど、だから何ということも無い。お金は、その後で書く分でしか入ってこない。メールの返事も金にはならん。別に、そういう日も普通にあるのだけど、何故か今日は消耗した。廉が熱出してたとか、かみさんが色々草臥れてたとか、そういうのも関係してるかも。

▼しかし、昨日買ってきた、「ル・クール・ピュー」のパンは美味かった。かなりハイレベルのレーズンパン「レザン」は結構大きめの一斤で330円くらいだったし、「クロックムシュー」も絶品だった。次はクロワッサンとか買おう。ついでにお茶も飲もう。デート相手募集中。

ナンシー関 リリー・フランキー「リリー&ナンシーの小さなスナック」(文春文庫、543円)を読む。良い本だった。何か、この連載の途中でナンシーさんはいなくなってしまうのだけど、その不在が信じられないくらい、この本は楽しい。編プロとか雑誌とか本とかに絡んだことがあれば、大爆笑間違いなしのビックリ編集者のネタや文壇バーの謎ネタ(電車の中で読んでて爆笑してエライ恥ずかしかった)、中国旅行の話(この話の時のタイトルが奇しくも「ワイルド・サイドを歩け!気分もデカく中国旅指南」というシンクロニシティも嬉しい)とか、そのどれもが、何ともダメで緩くてバカで楽しい。俺と同じ歳のリリーさんと一個上のナンシーさん。どっちも実物見たことあるし、ナンシーさんは話したこともある。ムーンライダーズのライブでは灰皿持っててもらったっこともある。意外に近い所にいて、でも一緒に仕事したことはない。友人のNHKアナウンサー内山俊哉が消しゴム版画で彫られていたことを発見した時は心底羨ましかった。何だろう、この心地よさと楽しさは、とか思いながら、妙に大事に大事に読み飛ばした。これは、相当色々バイブルな本なので、一家に一冊、持っていると良いと思う。