データの消し方と光メディアの破壊方法

▼神谷町というか麻布台のNOAビルへ、AOSテクノロジーズの取材。赤羽橋から定休日で閉まっている海風號の前を通って桜田通りに出るルートで行く。AOSテクノロジーズはパソコンのファイル復元ソフト「ファイナルデータ3.0」や、データ抹消ツール「ターミネーター3.0完全抹消」などを出している会社。「ファイナルデータ」は俺も愛用しているので取材もスムーズ。取材で分かったのは、データ抹消はレベル1(0で埋める)で十分。それでも民生品ではファイル復元はまず不可能だということ。後、ファイルやフォルダ単位の完全抹消は、フリーウェアでは難しいこと。つまり、「ファイナルデータ3.0」と「ターミネーター3.0選択抹消」があれば、個人のセキュリティ及びデータ復元は問題なしという感じ。裏技なども聞いて取材完了。

▼そのまま、編集の藤野さんとカメラマンさんの車で金沢文庫へ向かう。車中は、子供の教育問題で盛り上がる。道も空いていたので、約1時間で金沢文庫駅へ。駅で森康裕氏と落ち合って、森さんのご自宅へうかがう。CDやDVDなどの光ディスクに本気で詳しい森さんの話は面白くて、取材のポイントはCD-RやDVD-Rのデータの抹消方法とその原理だったのだけど、色々と脱線。その話一つ一つが興味深い。その中で聞いた、ベストチョイスのメディアは、CD-Rなら太陽誘電、DVD-Rなら日立マクセル。で、これらのOEMから安いものを買うというのがベストバイだそうだ。実際に、色んなメディアの壊し方を実演してもらって、その実験の上で「だから良いメディアなのだ」という証明をされるわけで説得力が凄いのだ。マクセルのメディアはかつてCD-Rが安くなり始めたころに、ウチのドライブと相性が悪く、それ以来避けていたのだけれど、こうなるとDVDメディアはマクセル製を買いたくなる。

その森さんの本。これは、買いかも。というか、俺は買う。

▼フジテレビのドラマ「エンジン」(月曜夜9時〜)第一回、とりあえず見る。松下由樹原田芳雄上野樹里という強い役者と、やたら役にはまっている小雪、達者な堺雅人という中に入って、やけに精彩を欠く木村拓哉という感じ。泉谷しげる率いるレースチームの方が木村拓哉的にはいやすそうなメンツだけど、物語はそっちじゃないだろう。何か、この前のプライドでアイスホッケー+クイーンをやって、今度は帰ってきて子供と絡むをやって、二つ合わせたら「飛べないアヒル」になるという、木村拓哉エミリオ・エステベスになりたいのか。32歳という劇中での年齢設定は悪くないから、そこから、ちゃんとドラマを作って欲しい。「曲がり角の彼女」「anego」「離婚弁護士2」と30台前半の独身女性の物語が続く中、32歳独身男性の物語が負けてちゃしょうがないだろうとか(もう負けてる気もするけど)。ジャニーズJrの子役二人のビックリするほどジャニーズ臭い芝居が笑わせるが、そこはウリじゃないだろうし。しかし、上野樹里は強いな。鈴木杏くらい強い。松下由樹は上質なコントだしなあ。まあ、木村拓哉の居心地が悪そうなドラマではあるのかもしれない。来週見るかというと、微妙。上野樹里松下由樹見たさに見るかも、という程度か。話がツマンナイのが致命的だ。何か、木村拓哉ドラマは利権とか色々絡み過ぎて、普通に面白いドラマが作りにくくなっているような気もする。

▼日経01の特集用の調べ物&リスト作りは、結局始めるとどこまでも深く、広くなっていくので、どのへんで切り上げるかがポイント。で、それが上手くいかず、結局眠くて倒れそうになるまでやって送って寝る。