シュレッダーとEARTHDAY LOVE & MUSIC DAY/2005

▼昼ごろ、昼食のためにパンとか焼いてたら廉の小学校から電話。熱出して保健室で寝てて、給食も食べられないというので迎えに来て欲しいという。かみさんは横浜の義姉のところに行ってるので、とりあえず焼いてたパン食って、小学校へ。廉は熱はそれなりにあるけど、そこそこ元気で、俺の顔を見たら起き上がって、ちゃんと歩いて帰れた。日経01編集部に電話して遅れると伝えてから、かみさんが帰ってくるまで廉の付添。明日から愛・地球博に行く予定だったので、本人も緊張感あるらしく、真面目に寝ようとしているのが可笑しい。本人は元気ではあるので、熱が下がれば大丈夫だろう。かみさんが帰ってきたので、入れ替わりで出かける。

▼日経01編集部で、パーソナル・シュレッダーを使い比べたり、CDやDVD用のシュレッダーを使ってみたり、その他、個人情報保護グッズを色々試して、その特徴とかメモする。シュレッダーの使い比べというのも滅多にやんないというか、やる機会は無いというか、そういうのだけど、これがやってみると楽しい。というか、大体、俺はそういうのが好きだ。なので楽しく使い比べ。意外なことに、というか、当然ながらというか、一番安いサンワの手回しタイプが一番良かったのも嬉しい結果であった。あと、パソコンのモニターに貼る覗き見防止フィルターとか、CD&DVD用シュレッダーとか、コピー防止用紙とかをテストする。その後、藤野さんと打ち合わせ。

▼打ち合わせ終了後、微妙に時間が余ったので海風號へ。勝又さんとバカ話して、茉莉花針螺を飲ませてもらって、40分ほど。で、渋谷へ。

▼渋谷駅から公演通りを上ってSHIBUYA AXへ。何か、この坂を急いで上るのも久しぶりだ。昔は週一くらいの割合で、何故か、ここを駆け登っていたのだった。パルコ劇場、渋谷公会堂NHKホール、エッグマン、スペース・パート3などなど、全部、この坂の上にあったのだった。で、今はSHIBUYA AXだが、あそこ、普通は原宿から行くことが多いので、こっちから上るのは久しぶりなのだった。今日は一人でライブ見物なので時間をギリギリに見てたら、開演5分前に到着。

▼で、今日は「EARTHDAY LOVE & MUSIC DAY/2005」。このライブは昔からライダーズファンには思い出深い。あがた森魚鈴木慶一(バックはカーネーション矢口博康)とか、まだ鈴木さえ子鈴木慶一鈴木博文によるザ・スズキとかも、このアースデイでやったはずだ。で、今回は、オープニングアクト東京中低域水谷紹による、コントみたいなポエトリーリーディングから始まって、キリングタイムが登場。ゲストは小川美潮板倉文小川美潮が並んでいるだけで泣ける俺。小川美潮を最後に見たのは、最初のソロの新宿ロフトだったと思うので、もう随分見てない。板倉文も何かのゲストで弾いてるのを数年前に見たけど、ちゃんとした形のは久しぶり。小川美潮板倉文だと、やっぱり小川美潮スキャットを含めてみんな楽器みたいになって演奏する明るい曲が好きだ。今回のライブでは、小川美潮が出てきて2曲目にやった奴。キリングタイムは、信じられないような空気感のある演奏が出来るバンドで、全ての楽器がアンサンブルを完璧にこなしつつ、きちんと歌っているという、とんでもない音楽をやっている。ベースとか信じられない。何で、あのゆったりしたフレージングで、これだけのリズムが出せるんだろう。小川美潮の踊りは昔のままで、チャクラの頃に比べると随分太って、高音も出なくなってるけど、テクが上がってるから楽しく聴ける。相変わらず腰の動きがイヤらしくて好き。続いて、カーネーション。チャクラは大学時代にライブに通ったけど、その頃、カーネーションはプロになろうとしている最中。つまり、俺とかと同世代のバンド。チャクラはお兄さん、お姉さんで、カーネーションは同級生。でムーンライダーズが先生だなとか考える。カーネーションは三人編成。コードワークを中心にしたスピードのあるハードロックを中心に演奏していて、その吹っ切り方がカッコ良い。40過ぎてのロックの位置づけが、今の俺らの課題なのだけど、カーネーション(つーか直枝君)が選択したのは、こういうロックなのだなあと思うと、また泣ける。最後の曲の速いコードカッティングを重ねていくギターを見てたら、何だか嬉しかった。カーネーションって、そういうバンドだったよなと思った。途中、渋谷系になってたことは忘れてやろうとか。で、これでムーンライダーズが出てくるんだから、ある意味、俺の青春グラフィティみたいなライブだなあと思って、ふと、あとPANTAがいれば完璧とか思ってたら、本当にPANTAが出てきたから、涙が出た。びっくりした。PANTAもポエトリー・リーディング。誕生の話。で、ムーンライダーズを紹介して、出てきた鈴木慶一と抱き合う。メンバー一人一人とタッチする。これが、俺が憧れた人たちだなと思った。まだ、こうやって、俺の前で、遥か向こうでカッコいい。席が前から2列目中央だったせいで、細かい表情までよく見える。PANTAは、やっぱりカッコ良い。そして、ムーンライダーズの登場。いきなりアコースティックギター2本とマンドリンとピアノとベースでアコースティックなモダンラヴァーズが始まる。続いてグルーピーに気をつけろ、水の中のナイフと珍しい曲を同じ編成で。かしぶち哲郎は出てこない。どうしたんだろうと思ったら、体調を崩したということ。前に岡田徹抜きのライブも観たが、かしぶち哲郎抜きはキツイ。「ゴールキーパー無しでサッカーするようなもの」と鈴木慶一が言っていた。でも、その分、不思議な緊張感と考え抜いたアレンジが炸裂して、内容充実。ただ、リズムマシン使った曲より、最初からドラム抜きのアレンジにした曲の方が良かった。まあ、当然だが。一昨日倒れたそうなので、急遽やるには、完全ドラム抜きアレンジは数曲が限界だろう。鈴木慶一が走り回るライブでもあった。で、アンコールはカーネーションと一緒に何と「夜の煙突」。これは泣くだろう、普通。つーか、今のカーネーションの音の基本は、この曲だと思うし、結局カーネーションはこのバズコックス風のギターバンドに回帰したわけだし、それを恩師的なムーンライダーズとやるわけで、カッコいいのは当たり前だ。何度聴いても名曲だし。で、夜の煙突のコーラス(梯子を登る途中で〜)で大盛り上がりした後は、ムーンライダーズのFrou Frou。直枝君のギターソロもあって、トランペットとギターの絡みも良くて、打ち上がって終わるという感じ。良かった。これは見ろ。このライブはCSで生中継してて、俺は録画したので見たい人は言え。焼いてやる。

▼帰宅後、とにかくすませなければならない仕事を済ませ、明日の準備をして、日記書いて、お茶ブログまでは手が届かず。明日は京都行って京都国立博物館行って「曽我蕭白展」見て、名古屋行って家族と合流の予定。蕭白展の図録は自分で買いますので、大丈夫です恵さん(私信)。しかし、気がつけば朝。眠い。