汐留ふらふらと「稀覯人の不思議」

▼日経01の原稿微妙な修正とゲラチェックと修正図版作成。

Appleから海風號写真集二種類(Photobookで作成)が届く。大量注文だったので、冊数を数えて内容のチェック。問題は無さそう。あとは、恵さんに署名を入れてもらったり、海風號納入分と送付分の仕分けとか、入金確認とか、作業はまだまだ色々残っている。が、とりあえず、モノがちゃんと届いてめでたし。

▼昨日から泊まっている姪の両親(義姉夫婦)と汐留で待ち合わせ。子供たちはコナンのミステリーゲームみたいな奴に参加。横浜美術館でやるルーヴル展の宣伝を兼ねて、「ルーヴルからモナリザが盗まれた」という設定で、盗まれた絵の隠し場所を示すヒントをもらって歩くというゲーム。ヒントがいちいちルーヴル収蔵の絵画の蘊蓄を聴かなければもらえないようになっているのが、何とも。もう少し、子供たちに推理させる気は無いのかと思う。まあ、子供たちは、地図片手に汐留のビルを渡り歩くのが楽しそうではあった。で、スタンプが集まって、隠し場所が判明して、そこに行って見ると大行列。義姉一家は時間の都合もあって、そこでリタイヤ。ウチの家族三人で行列に並ぶ。1時間並んで、とてもショボイ記念品をもらって帰る。記念品を渡すところで「ここであったことは、絶対内緒で」と言われたので詳しくは書かないが、内緒にしないとマズイのはよく分かる。

▼汐留カレッタに行ったついでに、ラパッツォでパッション・ミーを飲む。パッションフルーツのジュースとエスプレッソを氷でシェイクした飲み物。これ、俺は大好きなんだけど、美味いと言ってゴクゴク飲んだのは廉だけだった。美味いと思うんだけどなあ。コーヒーのコクと酸味が気持ち良くて、後味がビックリするほどサッパリして。

二階堂黎人「稀覯人の不思議」(光文社カッパノベルス、876円)を読む。手塚治虫の古本を巡るコレクター殺人事件を、学生水乃サトルのシリーズで描いたミステリ。1986年当時の手塚治虫の愛好会活動や古書事情を描写するのは、ファンクラブ会長でもあった著者ならでは。こういう、一時代の小さなムーブメントを当事者の視点でフィクションにして描いたものは、それだけで面白い。ミステリとしては、何というかメイントリックの扱い方の面白さ以外は、やや平板なのだけど、どうもこの小説、作者が手塚治虫的な物語世界を本格ミステリ小説という枠の中で実現しようと試みたもののような気がするのだ。文体、登場人物の喋り方、ラストミニッツ・レスキューから急転直下のクライマックス等々、その感触が手塚マンガみたいなのだ。多分、それは意識しているのだと思う。そのおかげで、ジュブナイル的な面白さもあって、何とも味わい深い。

稀覯人(コレクター)の不思議
二階堂 黎人 / 二階堂 黎人〔著〕
光文社 (2005.4)
通常24時間以内に発送します。

▼「堂本兄弟」30分生放送ノンストップ・メドレー。ソニンの「六本木心中」「限界LOVERS」が白眉(ソニンは、その後のコーラスに回ってからもとても良い)。ちょっと音が上擦ってるのも含めてロック。華原朋美が最近エロ過ぎる。あとポンタ氏の「ロマンティックが止まらない」が凄い。メチャクチャ笑う。吉田健が「六番目のユウウツ」とか、高見沢さんが「紅」とか、蘭丸の「Rock'n'Roll Widow」とか、堂本光一の「完全無欠のロックンローラー」とか、清志郎のJBスタイルの「雨上がりの夜空に」で打ち上げとか、泣ける選曲も多くて楽しい。アンコール的な「ドカドカうるさいロックンロールバンド」はカット。ノーカット版、フジテレビ721でやんないか。