映画「阿修羅城の瞳」とAllAbout新担当

新宿ピカデリー2に映画「阿修羅城の瞳」を見に行く。入りは、あまり広くないピカデリー2に2分の1という感じか。まあ、ゴールデンウィークの穴だし、入ってると言っても良いかもしれない。映画は、あの長い原作舞台から、刀の話とか南北の話とか闇の椿の渡り巫女仲間の話とか晴明の話とか邪空の幼少時代の話とか全部無しにして、かなりシンプルに出門と椿のラブストーリーに絞っていた。で、その分、阿修羅城のSFXとかワイヤーアクションの殺陣とかで見せ物チックに作り込んである。分かりやすいけど、面白みは随分カットされた印象。特に、邪空と出門の因縁というか、晴明が仕掛けた蟲毒だったというネタが無いと、邪空が空回り。樋口可南子も年をとって油っ気が抜けちゃって、エロさ不足。夏木マリの身体の動きを見た後だったせいか、身体のくねりが足らず、表情は結構おばあさんだったので、迫力不足。宮沢りえの椿は健闘してたと思うけど、阿修羅になっても人臭さがあり過ぎて、優し過ぎる阿修羅という感じになってしまう。それはそれで面白いけど、物語とし、それではちょっと物足りなくなってしまう。しかし、初代椿の富田靖子が椿の時から鬼っぽくて、三代目の宮沢りえが阿修羅でも人っぽくて、そういう意味では、人と鬼を演じ分けてたのは二代目の天海祐希だったりして、でも天海祐希は椿にせよ阿修羅にせよ、やや大根というか、もっさりするのがネックで。でも、この役は女優の特徴を見るのに凄く分かりやすい役だなあ。相手が常に染五郎だというのも分かりやすさの要因か。その染五郎は、売れっ子歌舞伎役者という設定が良かった。劇中劇の猿之助風の天竺徳兵衛は舞台で見たいなあ。邪空の渡部篤郎はちゃんと声出して喋ってたからビックリ。滝田監督の演出は手慣れた感じはするものの、もう少しケレンに走ってくれればいいのに、と思った。鬼の世界になってからの江戸の町の点描が、舞台に追いついてないのは問題ではないか。「めんどくせえ女だなあ」のセリフがないのも寂しい。とはいえ、一編のアクション映画として見れば十分面白かった。

伊勢丹メンズ館、紀伊国屋書店アドホックと回ってチェックしたり、買物済ませたりしてから、原宿へ。アシストオンで待ち合わせだったが、ちょっと先に行って、久々に大杉君と喋る。土田さんが辞めてしまって居ないのは、やはりちょっと寂しい。そこで大杉君に見せてもらったカランダッシュのフロスティの愛・地球博スイス館オリジナルカラー版が面白かった。まるでアシストオン仕様と言っても通るデザインなのだ。

▼待ち合わせていたAllAbout新担当の田中さんと初顔合わせ。アシストオン店内で、モノを手に取り、説明したり、今後の展開について相談したり、大杉君に商品説明してもらったり、これまで記事で取り上げた商品の説明したり。俺は俺で、目的の新しくなったブックライトを購入。田中さんは、結構色々購入。大杉君にチボリ・オーディオの貸し出しとかお願いしてから、田中さんとは引き続き、近所のカフェに場所を移して色々喋る。驚いたのは、意外なところに意外な共通の知り合いがいたこと。あと、彼女が去年の11月まで働いていた会社は、俺も行った事あるし、しかもウチから自転車なら5分くらいで行けるところだったりもする。俺のサイトはAllAboutに入社する前から見てくれていたそうだし、ちょっとマニアな感じもあって、喋りやすいし、ルックスも好きなので良かった。まあ歴代AllAbout担当者はみんなルックス的に好きな人ばかりなのだけど、今回は、それに加えて背も高いから嬉しい。で、彼女がiPodのケースをオーダーメイドするに当たって、それのデザインなどのプロデュースを俺がやって、実際の完成までを記事にするという企画で、まずはデザインに関する最初の打ち合わせも行う。気がつくと、3時間以上経っていた。

▼夜は、海風號写真集の振り込みチェックや発送先の確認とかの事務仕事とか、MacFanのレビュー用の準備とか、iPodケースのオーダーメイド先の当たり付けとか、CSで放送された篠崎が幹事をやっている「最も危険な刑事まつり」と「新刑事まつり 一発大逆転」を1枚のDVDにまとめて、作品別にチャプター切ってメニュー作って焼いていたら朝になった。