「世にも美しい数学入門」と「P.W Babies Paperback」

しりあがり寿「真夜中の弥次さん喜多さん 合本」(マガジンハウス、1800円)を読む。実は、この本、読んでなかった。読む機会は何度かあったけど、去年の頭には宮藤官九郎長瀬智也主演で映画化するという話が聞こえていたので、だったら映画見るまでは読まないでおこうと思ったのだった。多分、映画の方が面白いと思って。で、映画も見たのでマンガも解禁。で、読んだのだった。思った通り、映画が、いかに上手く、このマンガを料理したかが分かった。書き下ろしの短いギャグは面白いけど、全体の流れと処理は映画の方がイメージとしても上を行ったなあ。このマンガそのものも十分面白いし、こういう設定を思いついたというのはエライけど、何よりエライのは、このマンガが、あの映画を生み出したということだろう。さあ、後は小説版と弥次喜多 in DEEPだ。面白いことには変わりないので、ちゃんと読もう。あ、弥次喜多で思い出したけど、WindowsIMEとか「やじきた」が「弥次喜多」に一発変換されないのはダメダメだ。やじで「弥次」、きたで「喜多」はATOKも一発では出ない。まあこれが出るEG BRIDGEが特殊なのかも知れないけど、俺は、それが一発で出るからこそ、EG BRIDGEを使い続けている。

真夜中の弥次さん喜多さん 合本
しりあがり 寿
マガジンハウス (2005.3)
通常2〜3日以内に発送します。

▼午後からは、家族で散歩がてら歩いて新宿行って、俺の夏用のズボン2本(パンツと言うよりズボンだな、俺の場合)購入。中央線で中野に行って、ブロードウェイを散策。海洋楼の最後の1個だった「5番・小籠包」を150円でゲット出来たのはラッキー。他の店だと500円くらいで売ってたのに、ここは全体に安い。なっちゃんに付いてるレゴも欲しかったのだけど、それは売っていなかった。中野からは歩いてシマチューへ。日用品とか廉が育てている野菜用のプランターとか封筒とか購入。なかのZEROの休憩所で一休みして、再び徒歩で家に帰る。結構歩いた。初夏は汗もかく。

▼角竹さんの日記見てて読みたくなった、藤原正彦小川洋子「世にも美しい数学入門」ちくまプリマー新書、760円)を読む。ちくまプリマー新書なので、中学生あたりを対象にした本だけど十分面白い。あっという間に読めるし、ボリューム的には物足りないものの、数学素人の俺としては、このレベルでちょうどいい。むしろ、さっと読めて助かる。三角数とか四角数とか自然数の二乗三乗の和とか素数とかπとかから導かれる美しさと不思議について説明しながら、「数学の美しさ」を見せてくれる本。昔、小学生の頃、ガウスの話を聞いて感動したのを覚えてるけど、あの時、もう少し突っ込んでいたら、今ごろもう少し理系だったかも。廉に読ませたい本だったりもする。ついでに、藤原正彦さんの「天才の栄光と挫折」「心は孤独な数学者」あたりを読みたくなった。この藤原正彦さんって、知らなかったけど、新田次郎さんと藤原ていさんの息子さんだそうだ。

世にも美しい数学入門
藤原 正彦 / 小川 洋子
筑摩書房 (2005.4)
通常24時間以内に発送します。

ムーンライダーズ・ディヴィジョンから、ムーンライダーズ待望の新譜「P.W Babies Paperback」が届く。今回は宅録だけどバンドサウンドというスタイルらしい。曲は既にライブやガカんとリョウメイのDVDなどで聴いていたものも含め、今回楽曲としてのレベルが高いのが特徴。詞も曲も良く練られていて、聴き応えがあるんだけど、キャッチーでもある。良いな。とりあえずiPodとかshuffleとかで、リピートして聴けるように設定して、これから何度も繰り返して聴くことになる。とりあえず、「ヤッホーヤッホーナンマイダ」「夢ギドラ85'」が、ざっと聴いた今のところ好き。