「名探偵コナン 水平線上の陰謀」と「荒神 Arajinn」

▼家族で銀座に出て、俺と廉は有楽座(元ニュー東宝シネマ)に映画「名探偵コナン 水平線上の陰謀」を見に行く。コナンの映画ももう9作目だけど劇場で観るのは初めて。テレビシリーズもマンガもほとんど見てないけど、映画版は結構見てるのが不思議。今回は巨大客船の中での事件で、二重構造のトリックは悪くない。小五郎さんの推理がしっかりしてるのも良かった。ちゃんとミステリになってるのは、いつものことながら偉い。最後の最後まで気を抜かせない脚本も良かった。まあ、あの紐は普通切れると思うけど見逃そう。丁寧に作ってあるから、見応えはある。廉は集中し過ぎて草臥れたらしい。

▼かみさんと合流して、廉のリクエストで紅虎餃子房へ。餃子と炒飯だと廉は本当に良く食う。ここの餃子と炒飯は普通に美味いので安心して食えるし。食後は隣のソフマップ無印良品と巡る。ここの無印は見応えあるなあ、と、行くたびに思う。品ぞろえが日本一の無印らしい。

中島かずき荒神 Arajinn」論創社、1600円)を読む。これ、今年の三月に青山劇場で森田剛を主演に迎えてやっていた劇団☆新感線の芝居の戯曲。見たかったけどチケットの購入方法さえ分からず、公演自体を知ったのが初日の後という幻の舞台(まあ、知ってる人は普通に知ってたと思うけど)。中島かずき森田剛をどう使ったかを知りたかったし、「ジュブナイル的」だということがあとがきに書いてあったので読んで見たかったのだった。で、読んだら、これが見事に森田剛のための芝居になっている。アテ書き上手いなあ。山口紗弥加との「月下の棋士」コンビだというのもあって、脚本を読みながらセリフが聞こえてくるようだった。相方が粟根まことだというのも良いし、橋本じゅんのポジションも悪くない。で、田辺聖一がちょっとふざけた悪者になるわけで、それで物語がストレートでシンプル。良いなあ。こういう芝居を子供向けにやってほしいぞ。つーか、ライトノベルズも悪くないけど、あの方向が伸びると、いわゆる「ジュブナイル」つまり、萌え抜きの「ライトのベル的なSF」で燃えはあり、がなくなっちゃうんだよなあ。

荒神
荒神
posted with 簡単リンクくん at 2005. 5. 9
中島 かずき
論創社 (2005.3)
通常24時間以内に発送します。

▼海風號写真集の発送準備。住所の確認、内容の確認、メール便の料金確認、俺のサインがいる分には入れて、お茶付きや料金未納分に付箋付けて、封筒印刷、ラベル貼りなどなど、深夜までかみさんと作業。