「王様はロックンローラー」と「タタキツクルコト」

▼フォルカー・クリーゲル著「王様はロックンローラー」(訳:恭子・シュレヒト&ヴォルフガング・シュレヒト、ブロンズ新社、980円)を読む。前から存在は知ってたけど、何故か読んでなかった。古本屋で安かったんで買ってきたのだが、これは読んで正解というか、まあロッカーは読んでおく方が良い本だろう。サティスファクションのクセのあるリズムが、こういう物語に結実するというのが面白いなあ。作者は作曲家・音楽家でもあるそうで、実際、音楽家ならではの仕掛けがいっぱい入ってて、それがストーリーやエピソードにきちんと絡むから楽しいのなんの。ギター持って、出てくる曲を適当に弾きながら読んで、短い話なので、立て続けに繰り返し読んで、ロック小説というのは、短い方が良いのかも知れないとか思った。調べてみたら、この本、今は改訂版が出てて値段も少し上がってるのね。

倉田光吾郎「タタキツクルコト 1/1スコープドッグ製作日誌」インフォバーン、2000円)を読む。展覧会会場で予約していたものが昨日届いた。革栞付き。実物を見て、これを読むと、やっぱ興奮するなあ。レンズ部分はレンズが入ってて、ボディは鉄を叩いて作ってて、多分、そうやって作るしかないものだから、これがオリジナルだとしてもそうやって作られているはずで、ならばもう、これはかつてどっかで使われてたロボットであっても不思議は無いかも知れない。少なくとも外側は。写真も目的に沿ってしっかり撮られていて、変にムードに流れることもなく、プロジェクトXになることもなく、洒落は洒落として、取り組みは取り組みとして、きちんと作られた本になっていて、それも偉いと思う。これは、本が好きな人ならとりあえず持っていて良い本だと思う。

タタキツクルコト
倉田 光吾郎著 / 正木 猛写真 / 松本 崇写真 / 木内 栄治写真
インフォバーン (2005.5)
通常24時間以内に発送します。

▼学研のGET NAVI用に、ACMEのボールペンとかカードケースを試用して、MONOマガジン用にDVDレコーダーとか液晶テレビとかリアプロとかの資料を読み込んで、あと、忘れた。