凄いブックカバーと「タイガー&ドラゴン」シナリオ集

▼せっせとshuffle artcase祥洲作品集を製作。時間がある時に作らないと、既に在庫は払底。注文も入ってるので、一気に12部作ってみる。やはりプリンタ買った方がいいのか。たかしま君のデザインの作品解説とPDFファイル作りも、中々進まない。祥洲さんのお弟子さんの新作も送られてきた。それなりに買ってくれる方も多いので、ちゃんとやんないとね。モノを売るのはやっぱ大変だ。面白いけど。

▼ブックカバーの方は、この間買ってきた生地で新しいアイディアを入れた新作をかみさんに作ってもらったら、これが凄い。従来の方法では不可能だった、薄い本から分厚い本まで無理なくフレキシブルに対応できる上に、本のガード的な機能もアップ。デザイン的にも良くなった(これは生地を選んだからだけど)。布製のブックカバーとしては究極と言っていいかも、というのが完成。これは、本当に良いよ。よく思いついたなあ、俺。近い内、AllAboutで紹介するけど、欲しい人はメールとかしてください。サンプル持って行きます。いや、本当に凄い。革バージョンも出来上がったという連絡があったので近々それも公開します。

宮藤官九郎タイガー&ドラゴン角川書店、1700円)を読む。ドラマ全11話(「三枚起請」除く)のシナリオと、それぞれのお題になった落語11本を収録した本。シナリオ部分を読むと、カットされたシーンとかも結構あって面白い。カットされたシーンや変更になっているシーンを見ると、あのドラマの面白さは、宮藤官九郎の脚本だけでなく、金子監督の力がいかに大きかったが分かる。例えば、竜二とメグミの普通の恋愛みたいなシーンは、大体カットしてるし、ラストの虎児とどん兵衛師匠が抱きあうシーンの処理も金子演出。笑いと人情ドラマのバランスは、脚本より演出で取っていたようだ。木更津キャッツアイもそうだけど、金子文紀ディレクターのドライとウェットのバランスの取り方は本当に絶妙。宮藤氏は、やっぱ演劇出身のせいか、どこか最終的にはウェット方向に行きがちなのを、きちっと演出で自制して、面白い、ちゃんと笑いながら泣けるドラマに仕立ててる、その腕が凄い。テクあるなあと思うし、演出家としての判断力が凄いと思うのだ。肩に力入ってなくて、とても好きだ。などと、シナリオ読んで演出家褒めるというのもヘンだけど、そういう面白さの本でもあったということで。落語部分は、どうせなら、それぞれの落語のベスト芸の速記を収録して欲しかったと思う。ちくま文庫版って、スタンダードを残そうとしてるから、とても面白くない。落語は演者がやって初めて落語なのだから、ストーリーではなく、口述筆記が面白いのだ。

タイガー&ドラゴン
宮藤 官九郎 / 宮藤 官九郎〔著〕
角川書店 (2005.6)
通常24時間以内に発送します。

▼01のQ&A特集用に、図版作成。ただ、プリンタが届いていないので、現在出来る分のみ。今回は、3ページしかやんないので、図版作りも時間はそれほどかからない。初心者向きなので、多少の作り込みが必要な程度。