お茶ブログ更新と「都市伝説セピア」

▼完全に運動不足で腰とか痛いので、家族で散歩に行く。フラフラと新宿に出て、くるくる回って最終的にはオカダヤでブックカバー用の布を買い足すというコース。で、また歩いて帰るという、本当にただの散歩だ。オカダヤで、前回買って、良かった柄を買い占め、無地の生地の少し厚手の奴を試しに購入。廉は、相変わらずのニンテンドッグスで、また三匹とかすれ違っていた。

▼仕事が少し空いたので、溜まっているお茶ブログをせっせと更新。ネタはいくらでもあるというか、今回、写真も溜まってて、写真撮ったネタだけで7本分もあった。それ全部書くと疲れてしまうので、とりあえず、5本くらい書いて、後はまた。日記の方は、11日分とか溜まってるから、明日はそっちだろうと思う。

尾田栄一郎ONEPIECE 38」集英社、390円)を読む。ようやく話が動き始める。今回、エピソードそのものもそういうネタだけど、仕込みが長過ぎる。あまりにゆったり構えた仕込みなもんで、面白くない話かと思ってしまったくらいだ。ということで、この巻は相手が人間じゃないから面白い。やっぱ海賊は海を相手にしないとね。

One piece 38
尾田 栄一郎
集英社 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。

朱川湊人「都市伝説セピア」文藝春秋、1571円)を読む。最近、あちこちでやたら評判が良くて、とても気になっていたので、まとめ買いして、まずはこの第一作品集から読み始めてみた。面白い。これは本当に面白い。ほのぼのホラーというか、優しいホラーというか、異常心理への眼差しが優しいから、物語そのものは、結構よくあるモチーフを扱っていながら、ここでしか読めない心地を文章化することに成功してる。上手いなあ。「昨日公園」なんて、使い古されたネタを扱いながら、一番泣けるシーンを丸ごと書かずに、1行のセリフで想像させるから、もう泣けて泣けて。その手際にビックリする。ホラーというか、語り口で読ませるという意味では怪談に近いのか。「フクロウ男」や「死者恋」の被害者の描き方とか、もう嬉しくなるくらい冷徹で、それだから優しい。「月の石」なんて、爽やかでさえある。この人も同じ年なんだよなあ。新しい人情ばなしというか、今や人情は、こういう形でしか表現出来ないというか、こういうセンチメタリズムをホラーに導入するのは、映画では時々試みられていたと思うけど、小説では、こういう文体を持って初めて可能になったのかも。語り口って大事だなあ。しかし、この人の他の本読むのが楽しみ(つっても残り3冊だけど)。

都市伝説セピア
朱川 湊人
文芸春秋 (2003.9)
通常2〜3日以内に発送します。