iPod本の構成とモンキーターン29巻まで

iPodの本の三冊目の出版が決まったので、その構成案を作る。今回は、完全に「iPod Fan Book」「iPod Fan Book 2」とは違ったものにするつもりでアイディアも考えていたので、それに合わせて構成してたら、何ともまた、少なくともIT書籍では見たこともないような構成案が出来上がった。今回の大きなコンセプトは「iPod百科図鑑」。できる限り、文章ではなく写真と図で見せていく。しかも、使い方の解説ではないのにハウトゥー本にはなってるという、まあ、厳しい予算の中で作るなら、もうこれしか手は無いといった本でもあるけど、グッズ本でもIT本でも無くて、でも絶対あると嬉しい、読んで便利な本になってる構成なので、発売されたら驚いたり、呆れたりして欲しいと思う。またしても、類似本は無い新しいパターンなのに、パクられる心配が無い本になってる自信はある。技術的に書けるライターが他にいないとも思うけど、それ以前に、思いついても普通は形にしようとは思わない企画なので、パクりたいという人もいないだろうなと。ともあれ、これで後は明日の編集部との打ち合せ次第だ。

河合克敏モンキーターン 25〜29」小学館、390円)を読む。面白い。競艇にせよ、競馬にせよ、ベテランも強いけど、若手もどんどん台頭して来る、その台頭っぷりというか、成長の過程を、こんなにスムーズに分かりやすく描けてるマンガというのも珍しいと思う。急成長は実際には普通にあるけど、物語にするとウソ臭くなるものなのだ。でも、洞口君にしても波多野君にしても、自然に今の賞金王戦に出るだけの成長を遂げているように見える。だから、普通に読んでいられる。細かいレースシーンの駆け引き描写が丁寧なのに、スピード感は落ちないように、人物も描き込みながらも、すーっと気がつくと成長している。周囲の視線を上手く使っているから、その提示にも無理がない。しかし、このクライマックスに来ての恋愛ネタはどうなんだろうな。作者が青島さんを気に入っているのは分かるけど、ならば最初から波多野君には彼女がいない設定にしてれば良いのだし。で、30巻はbk1に注文した。

モンキーターン 29

小学館 (2004.10)
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