「The No.1 in Heaven」と「キレイ」

▼随分前に注文していた、SPARKSのCD「The No.1 in Heaven」が届いた。これ、高校二年生の夏に、初めて行った新宿レコードでアナログ盤をジャケ買いしたら、凄く大当たりだったという思い出のアルバム。ジョルジオ・モロダーがプロデュースしてて、スパークスとしても「KIMONO MY HOUSE」以来のヒットになったんじゃなかったっけ? この中の「The No.1 Song In Heaven」という曲が、ずーっと好きで、久々に聴いたら、やっぱ良くて、この気持ち悪い裏声のコーラスが何とも言えん。今の耳で聴き返すと、音の重ね方とか、その後の俺の音楽の聴き方や作り方は、この曲の影響がかなりあるなと思った。電子音楽的なリズムのあり方みたいなのを最初に考えたのも、これ聴いてからだったと思う。
Number 1 In Heaven

▼夕方から渋谷へ。東急本店地下でパンとか買って、シアターコクーン「キレイ〜神様と待ち合わせした女」を見に行く。2000年に奥菜恵主演でやった奴の再演。酒井若菜主演のはずが、酒井若菜が倒れて代役は鈴木蘭々。ということで、主役は少女ケガレから、大人ケガレの高岡早紀にシフトしている感じの舞台であった。しかし、この「キレイ」っていうミュージカルは、本当に面白い。もう物語そのものが、とてつもなく面白いから、3時間30分があっという間に過ぎていく。片桐はいり阿部サダヲ松尾スズキ荒川良々秋山菜津子、伊東ヨタロウ、猫背椿皆川猿時といったあたりは、前回(2000年)の時と同じ役で出演。宮藤官九郎のみ、何故か、前回のジュッテン役から、今回はマジシャン役に変更、ジュッテンは大浦龍宇一。後、古田新太のダイズ丸が橋本じゅんに、大人ハリコナが篠井英介から岡本健一に変わったのが大きな変化か。蘭々は、多分凄く短い練習期間だったと思うが健闘していた。歌は上手いし。でも、惜しむらくは華が無い。凄くキレイな顔なんだけど、微妙に姿勢が悪いのが問題なのか。一方で、高岡早紀は華しかない。その身体のキレイさは尋常ではなくて、もう抱きたくって困る。踊りのシーンが増えていたのは、当たり前というか、流石松尾スズキ、見せ所は心得てるというか、なんて身体だろうと本気で思う。歌はまあ、ご愛嬌。橋本じゅんさんのダイズ丸は、古田ダイズ丸と全然違うのに、ちゃんとダイズ丸で、流石であった。蘭々は多分、凄く前作のビデオを見て勉強したのだと思うが、その分、奥菜恵に寄り過ぎてたと思う。今回、カミの影が薄いのは、やはり少女ケガレのドラマではなく、大人ケガレとマジシャンの物語に寄せた結果ではないかと。酒井若菜のケガレだと、どうなってたんだろうか、やっぱ見たかったなあ。ともあれ、前回は生中継は見たものの生では見られなかったので、生で見られたのは良かった。もう、歌とかほとんど歌えるくらい、前作のビデオは繰り返し見てるし。

キレイ〈2005〉
松尾 スズキ
白水社 (2005.7)
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▼帰宅後、パンフにエンディングテーマのコード譜が載ってたので、早速ギターを弾いて見る。カポ3でAmから始めれば、Am、Em、C、G、Cという簡単な進行。で、これに「太陽には貸しがある」のBメロをくっつければ、ケガレのテーマになる。流れが分かってるとコード取るのも簡単なので、ケガレのテーマも弾く。ついでに、2000年バージョンのDVD見たり、シナリオ本見たりしてたら、仕事に取りかかるのも遅れ、眠くてしょうがない。

キレイ
キレイ
posted with 簡単リンクくん at 2005. 7.11
松尾 スズキ
白水社 (2000.6)
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