古い中国の竹笛とモンキーターン最終巻

▼このところ、10ccから始まったブリティッシュ・ロック・リバイバルが継続中で、今日は、ずーっと10ccの「SHEET MUSIC」と、KINKSの「Village Green Preservation Society」を繰り返し聴く。実際の所、いわゆる「ロック」と呼ばれる音楽は、70年代から80年代にかけてのイギリスのポピュラーミュージックのことだと言っても良いのかも知れない、とか思う。特にビートルズ以降の、70年代半ばから80年までの、ほんの6〜7年の間のブリティッシュ・ロックが、もうロックの全てだったような気がするのだ。結局、ひねくれながらもポップという音は、そこにしか無いのだし、いわゆるニューウェーブは、そこからテクニックを抜いたものが中心だし、アメリカン・ロックは、その模倣だし。で、その後は田中さんの電子音楽イン・ザ・ロストワールドの領分。そんな歴史も考えつつ、この二大名盤を聴きまくるのだった。「WallStreet Shuffle」聴いて、ひらたさんとか、従弟の寛とか思い出したり。しかし、この「WallStreet Shuffle」、久々に聴いたら、なんてカッコ良い曲なんだろう。

Are the Village Green Preservation Society

Are the Village Green Preservation Society

▼夕方、海風號へ。14日から始まるOZONEの「夏の大茶会2005」用に設楽さんが用意している茶壺や茶器の数々を見せてもらって、大茶会特価を聞いて、写真撮る。今回、設楽さんも気合い入ってるので、どれも安い。大茶会用に色んなモノを仕込んでいる。そのへんの詳細はお茶ブログに書いたので、興味ある人はそっちを見てね。俺は俺で、ガラスの小さな茶杯を三つと、中国の古い竹の長縦笛を頂く。笛が、もう凄く良くて、iPodと交換で、こんな凄いものを頂いて、もう泣くほど嬉しい。ほとんど泣いていた。

河合克敏「モンキーターン 30」小学館、390円)を読む。なるほどねえ、こういう風に終わるか。スポーツ成長モノの一つの典型みたいな王道の終わり方。恋愛ドロドロにも、どうにかきちんと決着を付けて(多少無理はあるけどね)、最後の82期生だけで組んだ特別編成のレースを無理なく出して、洞口 vs 波多野で終わるというのは、王道ながら、これをちゃんと出来るマンガ家が、今、どれだけいるか。つーか、ほとんどいないんじゃないかと思う。そのくらい、堂々と、見事に完結。エライ。

車田正美リングにかけろ2 16」集英社、505円)を読む。これはどうなんだろう、ちょっと困る。ギリシャ戦というのは、やっぱどうしても過去ネタくさい。アメリカ・チームを出したかったということなのか、よく分からん。車田正美のことだから、ダサイことにはならないと思うけど、どうなることか。始まってしまったのだから、見守るしかないのだけど。

日経トレンディ用に、地中海フーズのパスタ「卵のタリオリーニについての原稿書き。家で作った時も、コレ、相当美味かったし、卵麺の乾麺って、やっぱ風味が強烈。しかし、日経トレンディでレシピ紹介してもしょうがないし、そういうコーナーじゃないし、でも美味しさを伝えることは重要だし、とか考えてたら、とても長くなって、削除してたらバランス悪くなって、「グッズ」の文脈で「食材」を語るというのは想像以上に難しいのだった。で、それは今の俺の技術では無理だということにして、「食」の文脈にグッズ的な喩えとかを突っ込むスタイルにして、どうにかバランスをとる。で、本文も苦しんだが、キャプションの文字数にはさらに泣かされ、思った以上に時間をとってしまった。それでも、剛腕で押さえつけた感じにはなったものの、それなりに良い原稿になったと思う。